
素材を6面加工し、その後段つけ、形状加工の順で加工が進んでいきます。我が社では単品加工に能力を発揮できる山崎技研YZ-8WR(500WR)を導入以降、フライス加工の能率が一段と良くなりました。簡単な加工パターンによる入力やティーチングの機能などもありハンドルとプログラムの連動による手動運転なども出来、重宝しています。(現在4台稼働中、2015年11月に1台新規導入予定)これには、機械を扱う側のスキルアップも欠かせません。フライスの技術者達はメーカーの担当者が来るたびに使い方について色々と質問しています。また、難しい図面が出ると技術者同士良く相談をしています。
ここはどうやって加工して行こうか?ここは以前のこのパターンでとか、自分達の技術向上にも一生懸命です。
一台だけ万能フライスがあります。新潟鐵工所・1973年製の機械です。これは会長が一人で独立した頃の機械です。オーバーホールをして今も現役で動いています。毎日、毎日角削りの繰り返し、アナログな仕事をやっておかないと体が覚え込まない。加工には理論はあるが正解は無い、「見て覚えろ」と言われることの多かった時代を通って来た技術者達は工夫の仕方も一味違う気がします。我が社の中堅以上はここを経験して来ています。これも我が社の強みです。
新人が入ると先ず角削りを覚えます。6面体を正確に・早く削ることこれが我が社の原点であるような気がします。そのためにどんな工夫が必要かを一つひとつ体で覚えて行く、6面体が直角に削れるようになると一人前です。
こうして育った技術者達が現在のブラックスミスを支えてくれています。
設備名 | メーカー | 型式 | 最大加工寸法(L×W×H) |
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万能フライス | 新潟 | 2UMB | 700 × 280 × 380 |
NCフライス | ヤマグチ | YMV-900 | 980 × 420 × 500 |
: | ヤマゲ | YFC-V500αW | 1500 × 500 × 500 |
: | : | : | 1500 × 500 × 500 |
: | 山崎 | YZ-8WR(H) | 1050 × 400 × 720 |
: | : | : | 850 × 400 × 550 |
: | : | : | 1050 × 400 × 720 |
: | : | YZ-500WR | 1050 × 500 × 720 |